大学生がお金を借りるには?5つの方法のメリット・デメリットと借入時の注意点

大学生がお金を借りるには?5つの方法のメリット・デメリットと借入時の注意点

大学生のなかには、一人暮らしの生活費や資格試験の費用などが一時的に足りずに困っている方もいるのではないでしょうか。

お金が必要になったとき、大学生でも借入れする方法はいくつかあります。それぞれ特徴が異なるので、借入目的に合った方法を選ぶことが重要です。

本記事では、大学生がお金を借りる方法とそれぞれのメリット・デメリットを解説します。お金を借りる際の注意点も知ったうえで、慎重に借入れを検討しましょう。

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目次

大学生がお金を借りることは可能か?

結論から述べると、大学生がお金を借りることは可能ですが、誰でも借入れできるわけではありません。以下の2点に注意してください。

①18歳未満や収入のない大学生は借入れできない場合がある

銀行の教育ローンやクレジットカードのキャッシング、カードローンは、満18歳以上(高校生を除く)または満20歳以上の方を対象としています。ローンによっては、18歳・19歳はお申込みできないため、事前の確認が必要です。

また、年齢の条件を満たしていても、収入がない学生はローンを利用できません。ローンで借入れをすると、一般的に長期的な返済となるため、安定した収入を得ている必要があります。

つまり、年齢条件を満たしており、かつアルバイトなどの収入がある大学生なら借入れできる可能性があります。

なお、国の教育ローンや奨学金は、学生本人の収入は問われません。

②収入証明書類の提出が必要な場合がある

18歳、19歳がローンにお申込みする際、収入証明書類の提出が必要な場合があります。収入証明書とは、収入を証明する公的な書類です。

大学生の場合は、一般的にアルバイト先から交付される源泉徴収票や給与明細書を収入証明書類として提出します。

ローンによって提出できる収入証明書類の種類が異なるので、事前に確認しましょう。給与明細書は、直近数ヶ月分が必要な場合もあります。

大学生がお金を借りる5つの方法のメリット・デメリット

大学生がお金を借りる方法はいくつかありますが、金利や利用条件、融資までにかかる時間などが異なります。それぞれのメリット・デメリットを踏まえ、自分に適した方法を検討しましょう。

  1. ①奨学金制度
  2. ②学生ローン
  3. ③教育ローン
  4. ④クレジットカードのキャッシング
  5. ⑤カードローン

①奨学金制度

奨学金制度は、経済的な理由で修学が難しい方を対象に、学費や生活費を貸与または給付する制度です。主に、独立行政法人日本学生支援機構や地方公共団体の奨学金、学内奨学金があります。

メリット
  • ・低金利または無利子で借りられる
  • ・収入のない大学生でも利用できる
デメリット
  • ・学力・生計者の収入基準を満たす必要がある
  • ・募集の時期や申込期限が決まっている
  • ・申請から借入れまで日数がかかる

奨学金のメリットは、利息の負担を抑えられる点です。日本学生支援機構の奨学金の場合、第一種奨学金は無利子、第二種奨学金も低金利で借入れできます。金利は、年3.0%が上限と決まっています。

なお、奨学金を借りる際は、人的保証(連帯保証人・保証人)または機関保証(日本学生支援機構が指定する保証機関による連帯保証)が必要です。

②学生ローン

学生ローンは、金融機関が学生を対象に貸付をする担保・保証人不要のローンです。

メリット
  • ・親やアルバイト先への電話連絡が原則ない
  • ・18歳・19歳でもお申込みできる場合が多い
デメリット
  • ・利用限度額が低い
  • ・カードローンと比べて利便性が低い
  • ・無利息サービスがない

多くの学生ローンでは、18歳・19歳でもお申込みできます。ただし、利用限度額は低くなるのが一般的です。また、借入れや返済方法が限定されるなど、利便性が高くはない点がデメリットといえます。

③教育ローン

教育ローンには、教育一般貸付(国の教育ローン)と民間の金融機関が提供する教育ローンの2つがあります。

このうち、日本政策金融公庫が取扱う教育一般貸付(国の教育ローン)は、高校や大学などの学校に在学する方の保護者を対象に、入学費用や在学費用を貸付する制度です。主に、以下のメリット・デメリットがあります。

メリット
  • ・金利が低い
  • ・日本学生支援機構の奨学金と併用できる
デメリット
  • ・世帯収入に制限がある
  • 借入れに日数がかかる

営利を目的としないため、金利が低く設定されています。ただし、所得制限が設けられており、子どもが1人の場合は世帯年収790万円(所得600万円)を超えると利用できません※。

なお、教育一般貸付の利用には、連帯保証人と保証基金のどちらかが必要です。いつでもお申込みできますが、審査結果の通知、融資金のご入金にそれぞれ10日前後かかるため余裕をもって手続きましょう。

いっぽう、民間の金融機関が提供する教育ローンは、教育関連の用途に利用できる担保・保証人不要のローンです。

メリット
  • ・使いみちの決まっていないローンと比べて金利が低い
  • ・銀行によっては金利の優遇がある
デメリット
  • ・最低年収が決まっている場合がある
  • ・即日の借入れはできない

金利は、奨学金と比べると高めですが、使いみちの決まっていないローンと比べると低めです。

利用する際は、金融機関所定の申込条件を満たす必要があります。金利や使いみちも金融機関によって異なるので、事前に確認しましょう。

※一定の要件を満たす場合、世帯年収990万円(所得790万円)まで緩和されます。

④クレジットカードのキャッシング

キャッシングは、クレジットカードのキャッシング機能を利用して借入れができるサービスです。

メリット
  • ・振込みやATMで即日の借入れができる
  • ・カード1枚でショッピングと借入れができる
デメリット
  • ・カードローンと比べて利用限度額が低い
  • ・カードローンと比べて金利が高い場合がある
  • ・キャッシング枠がショッピング枠に含まれている場合がある

キャッシング枠が設定済みのクレジットカードを持っていれば、すぐに借入れできるのがメリットです。

ただし、キャッシング枠がカードに設定されていない場合はお申込みや審査が必要となり、日数がかかります。また、審査に通らなければ利用できません。

クレジットカードによっては、キャッシング枠がショッピング枠に含まれています。この場合、キャッシング枠で借入れをするとショッピング枠を圧迫するため注意が必要です。

⑤カードローン

カードローンは、利用限度額の範囲内で自由に借入れできる担保・保証人不要のローンです。大きく消費者金融カードローンと銀行カードローンに分けられます。

メリット
  • ・即日融資に対応している
  • ・借入れや返済方法が豊富
  • ・提携ATMが多い
  • ・無利息サービスを利用できる場合がある
デメリット
  • ・使いみちが決まっているローンと比べて金利が高い
  • ・必要以上に借りてしまう可能性がある

消費者金融カードローンは最短即日融資に対応しており、急ぎの出費にも対応可能です。複数の借入れや返済方法から選べる、利用できるATMが多いなど、利便性にも優れています。

ただし、使いみちが決まっていないローンと比べると金利が高めです。なお、銀行カードローンは即日融資には対応していないため、お急ぎの方はご注意ください。

大学生がお金を借りるときの注意点

コインとカード

大学生が学費や生活費を借りたいとき、奨学金制度や教育ローン、カードローンなどが役立ちます。

しかし、正しい知識を持っていないと、返済ができなくなる可能性もあります。大学生がお金を借りる際は、以下の注意点を知っておきましょう。

  1. ①本当に必要な借入れなのか考える
  2. ②金利・手数料の仕組みを理解する
  3. ③返済が遅れると遅延損害金がかかる

①本当に必要な借入れなのか考える

2022年4月に成人年齢が引き下げられ、18歳・19歳でも親の同意なくローンのご契約ができるようになりました。

未成年者が親の同意を得ずローンのご契約をした場合、「未成年者取消権」によって取り消すことができますが、成人すると取り消しはできません。

計画的な返済のためにも安易な利用は避け、本当に必要なのかを考えたうえでお申込みをしましょう。また、借入れの際は、必要な金額だけを借りることが大切です。

②金利・手数料の仕組みを理解する

借入れをすると、借りたお金に加えて利息を支払う必要があります。利息とは、借主が貸主に対して支払う手数料です。その利息の割合を示したものを「金利」と言います。金利や利用残高、利用日数に応じて、利息の額が決まる仕組みです。

利息の計算式 = 利用残高 × 金利(契約年率) ÷ 365日 × 利用日数(※1)(※2)(※3)

必要以上に借りたり返済が長引いたりすると、返済できなくなる可能性があります。金利と利息の仕組みを理解したうえで借入れしましょう。

(※1)借入の当日はご利用日数に含まれません。

(※2)1円未満は切り捨てです。

(※3)うるう年は366日での計算となります。

③返済が遅れると遅延損害金がかかる

ローンの返済が遅れると、返済日の翌日から通常の利息に代わって遅延損害金が発生します。遅延損害金は、通常の金利よりも高くなる場合が多いため注意が必要です。

また、返済の延滞が長期にわたると信用情報機関にその履歴が登録され、他のローンやクレジットカードの審査に影響を与える可能性もあります。

借入残高や次回返済金額、返済日、利息額などの借入状況をこまめに把握し、遅延しないように返済しましょう。

満20歳以上の学生にはアイフルのカードローンのお申込みが可能

アイフルのカードローンは、満20歳以上69歳までの定期的な収入がある方であればお申込みが可能です。18歳・19歳の方にはお申込みいただけませんのでご注意ください。

WEBやスマホから24時間お申込みでき、ご契約まで来店不要で手続きが可能です。アイフルでは、即日融資にも対応しています(※1)。

アルバイトなどの収入がある満20歳以上の学生で、アイフルに興味をお持ちの方は、「1秒診断(※2)」をご活用ください。かんたんな項目をご入力いただくと、その場でご融資が可能かどうか診断できます。

ご返済シミュレーションを行い、計画的にご利用ください(※3)。

(※1)お申込みの時間帯により翌日以降になる場合があります。

(※2)診断の結果は、入力いただいた情報に基づく簡易なものとなります。実際の審査では、当社規定によりご希望にそえない場合もありますのでご了承ください。

(※3)本シミュレーションの結果は、本日をお借入日とした場合の参考値です。目安としてご利用ください。

借入れを検討している大学生は慎重に

大学生がお金を借りる方法には、奨学金や教育ローン、クレジットカードのキャッシング、カードローンなどがあります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、目的や希望に合った方法を選びましょう。

安易に借入れをすると、利息が大きくなり、返済ができなくなるリスクもあります。本当に借入れが必要なのかを検討したうえで、必要な金額だけを借りるようにしましょう。

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この記事の監修者:

飯田 道子
(いいだ みちこ)

プロフィール:

金融機関勤務を経て96年FP資格を取得。現在は各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などをおこなっている。海外移住にも対応しており、特にカナダや韓国への移住相談や金融・保険情報を得意としている。趣味が高じてスキーやスキューバーダイビングのインストラクターも経験。現在は、数秘&カラーの上級トレーナーとしての顔を持ち、カラーセラピストとしても活動している。

資格情報:

1級FP技能士・CFP・海外生活ジャーナリスト

HP:https://paradisewave.jimdofree.com/

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