

カードローンの申込みでは、他社の借入金額や件数を「借入状況」として申告します。審査結果や利用限度額に関わる重要な審査項目のひとつであるため、正確な把握・申告が必要です。
本記事では、カードローンの申込時に申告する借入状況の内容や範囲、申告が必要な理由を解説します。審査に与える影響や通過するためのポイントも紹介するので、ぜひご覧ください。
アイフルをご検討の方へ
ここからの契約で対象者にもれなく現金1万円プレゼント※
ここからの契約で対象者にもれなく
現金1万円プレゼント※
※諸条件あり
「借入状況」は、カードローンの申込時に申告が必要な項目のひとつです。
具体的には、「現時点で申込先の金融機関以外にどれだけ借入れがあるか」を申告します。申告する主な項目は、以下のとおりです。
ただし、すべての借入れを借入状況に含めて申告するわけではありません。借入状況(金額・件数)に含める借入れ・含めない借入れの基準は、カードローンによって異なるため、申込の際は各金融機関の案内をしっかり確認しましょう。
ここでは、一般的に借入金額・件数に含める借入れ、含めない借入れを解説します。
借入状況(金額・件数)に含める必要がある一般的な借入れは、以下のとおりです。
クレジットカードのキャッシング枠を利用した借入れも含めることが多いため、漏れがないように確認しましょう。
一般的に、借入状況(金額・件数)に含める必要がない主な借入れは、以下のとおりです。
ただし、銀行系カードローンに申込む際は、住宅ローンや自動車ローンも借入状況として申告が必要な場合があります。申込フォームの案内に従って、必要な借入れを漏れなく申告しましょう。
借入金額・件数に含めるかどうかわからない場合は、金融機関に問い合わせてご確認ください。
カードローンの申込時に借入状況の申告が必要な理由は、大きく以下の3つです。
借入状況の申告が必要な第一の理由は、金融機関が法律に基づいて融資するためです。
貸金業者(消費者金融や信販会社など)からの借入れについて定めている「貸金業法」では、申込者の返済能力を超える貸付が禁止されています。
また、貸金業法では、返済能力を超えるかどうかを判断する基準のひとつとして「総量規制」が定められています。
総量規制とは、貸金業者に対し、年収の3分の1を超える貸付を原則として禁止する規制です(※)。総量規制に抵触しているかどうかは、1社からの借入れではなく、ほかの貸金業者からの借入れも含めた合計で判断されます。
金融機関が法律に基づいて申込者の返済能力の範囲で融資するためには、申込者の借入状況を正確に把握し、総量規制に抵触しないかどうかを確かめる必要があります。
(※)参考:日本貸金業協会ホームページ「お借入れは年収の3分の1まで(総量規制について)」
金融機関が借入状況の申告を求める第二の理由は、貸し倒れのリスクを抑えるためです。
申込者の借入状況を調べない場合、多額の借入れがあって返済が滞る可能性が高い方にも融資することになり、金融機関が貸したお金を回収できないリスクが高まります。
金融機関が事業を継続していくためには、借入状況を正確に把握し、きちんと返済してくれる方へ融資することが必要です。
なかには、借入状況を申告したくない方もいらっしゃるかもしれません。しかし、借入状況の申告は、借り手が多重債務に陥るのを防ぐ意味でも重要です。
多重債務とは、複数社からの借入れによって返済が困難な状態になることです。金融機関が申込者に借入状況の申告を求めるのは、利用者に無理なく返済できる範囲で利用してもらう目的もあります。
すでに他社で借入れがある方のなかには、新たなカードローンを申込む際に「借入状況を少なく申告したい」と考える方もいるのではないでしょうか。
しかし、金融機関は、審査の過程で信用情報を確認し、申込者の借入状況を把握できます。そのため、借入状況を正確に申告しなければ、審査に通過できない可能性が高まるでしょう。
なお、信用情報とは、ローンやクレジットカードなどに関する客観的な取引事実を表す個人情報です。信用情報機関が保管しており、加盟する金融機関が審査の際に融資の可否や利用限度額を決定する材料のひとつとして利用します。
信用情報には借入状況だけでなく、返済状況や異動(金融事故)の有無なども登録されています。
借入状況の申告が必要だと知り、「借入れがあるとカードローンを利用できないの?」と不安な方もいるのではないでしょうか。
結論から述べると、他社で借入れがあるからといって審査に通過できないとは限りません。
カードローンの審査では、各金融機関が独自の基準で融資の可否を総合的に判断します。そのため、他社で借入れがあっても、返済能力があると判断されれば借入れが可能です。
ただし、借入金額や件数によっては審査に影響します。審査の結果、貸付を断られるのは、主に以下のケースです。
収入に対して借入金額が多すぎると、返済が困難になるリスクが高いと判断されて審査に通過できない可能性があります。
また、消費者金融系カードローンに申込む場合、年収の3分の1を超える借入れがあると原則として新たな借入れはできません。
ご自身の借入状況がわからない方は、各信用情報機関に開示請求を行って確認しましょう。
信用情報機関は3つあり、それぞれ開示方法や手数料が異なります。
信用情報機関 | WEB | 郵送 |
---|---|---|
株式会社シー・アイ・シー(CIC) | 500円 | 1,500円 |
株式会社日本信用情報機構(JICC) | 1,000円(データ受取りの場合) (※)スマホアプリ |
1,300円(+300円で速達も追加可能) |
全国銀行個人信用情報センター(KSC) | 1,000円 | 1,679円~1,800円 |
開示請求でご自身の信用情報を確認すれば、借入状況だけでなく、返済状況や異動の有無なども確認できます。
すでに借入れがある状態でカードローンに申込む場合、より慎重な審査が実施されることが予想されます。以下のポイントを押さえ、対策したうえで申込みましょう。
なお、審査基準は金融機関によって異なり、基本的に公開されていないため、正確には把握できません。
滞納がある状態で新たなカードローンに申込むのは避けましょう。
信用情報には、借入状況だけでなく、ローンやクレジットカードの返済状況も登録されます。そのため、既存の借入れを滞納しているとカードローンの審査に通過できない可能性が高まります。
また、滞納が続いて異動情報として登録されると、審査の通過は難しいでしょう。返済に遅れると、遅延損害金が発生するなどの影響も生じます。
審査が不安な方は、申込前に借入診断を利用しましょう。
借入診断とは、他社の借入金額などを入力するだけで借入れが可能かどうかを簡易的に診断できるツールです。各金融機関がWEBで公開しており、誰でも利用できます。他社借入金額に含める・含めない借入れをよく確認し、正確な内容で診断しましょう。
ただし、借入診断はあくまでも簡易的な診断であるため、実際の審査結果とは異なる場合があります。
カードローンに申込む際は、現在の借入金額・件数を正確に把握・申告しましょう。
前述のとおり、金融機関は信用情報から借入状況を把握できます。信用情報の内容と申告内容に相違があると、虚偽の申告かどうかが判断できず、故意ではなくても審査に通過できない可能性があります。
カードローンが個人の「信用」をもとに融資を受ける仕組みであることを踏まえ、必ず正確にご申告ください。
すでに複数社から借入れがある方は、おまとめローンの申込みも検討しましょう。
おまとめローンは、複数の借入れをひとつにまとめて完済するためのローンです。1社でまとめることで、複数社から分けて借りるよりも金利が低くなる場合があります。また、毎月の返済金額が下がったり、返済管理がしやすくなったりするメリットもあります。
ただし、おまとめローンを利用する際も審査が必要です。借入れがある方を対象にしたローンですが、各金融機関は返済能力の範囲でのみ融資するため、審査が甘いわけではありません。
おまとめローンに申込む際も、案内に従って現在の借入れを漏れなく申告しましょう。
他社で借入れがあっても、返済能力があると判断されれば新たな借入れが可能です。しかし、正しく利用しないと毎月の返済が家計を圧迫し、返済できなくなる可能性もあります。
借入れがある状態でカードローンを利用する際は、以下の2点に注意しましょう。
借入れがある状態で新たにカードローンを利用すれば、それだけ返済の負担が大きくなります。他社の借入れも含めた返済計画を立て、無理なく返済できるかどうかを慎重に検討することが大切です。
各金融機関が提供している返済シミュレーションを活用すれば、利息の額や毎月の返済金額、返済期間などを試算できます。
アイフルでは、3種類の「ご返済シミュレーション(※)」をご用意しています。お借入れの前にぜひご活用ください。
(※)本シミュレーションの結果は、本日をお借入日とした場合の参考値です。目安としてご利用ください。
利用中のローンを返済する目的でカードローンに申込んではいけません。
借金返済のために借入れすれば、元金と利息を合計した金額を新たに借りなければならず、借入残高がどんどん大きくなります。
総返済金額が大きくなり、多重債務に陥る原因となるため、金額にかかわらず借金の返済を目的とした借入れは避けましょう。
アイフルでは、「1秒診断(※)」をご用意しています。年齢・年収・他社借入金額の3つを入力すると、お借入れが可能かどうかを簡易的に診断できるため、お申込前にご利用ください。
「他社借入金額」には、クレジットカードでのショッピング、住宅ローン、自動車ローンを除くキャッシングローンのお借入れ金額を入力してください。
また、アイフルでは、最短18分でのご融資(※2)が可能です。毎日9:00~21:00まで審査を受付けているので、審査結果を早く知りたい方やお借入れをお急ぎの方もぜひご検討ください(※3)。
満20歳以上69歳までの定期的な収入と返済能力を有する方であれば、アルバイト・パートの方もお申込みいただけます。
(※1)診断の結果は、入力いただいた情報に基づく簡易なものとなります。実際の審査では、当社規定によりご希望にそえない場合もありますのでご了承ください。
(※2)お申込み時間帯や審査状況によりご希望にそえない場合があります。
(※3)年末年始など、一部対応外となるケースがあります。
借入状況(借入金額や件数)は、融資可否や利用限度額を決定するための重要な項目のひとつです。
金融機関は、申込者による申告だけでなく、信用情報から借入状況を把握できます。借入れを申込む際は、借入状況を整理し、正確な金額・件数を申告しましょう。
審査が不安な方は、アイフルの「1秒診断(※)」をご利用ください。お申込前にお借入れが可能かどうかを簡易的に診断できます。
(※)診断の結果は、入力いただいた情報に基づく簡易なものとなります。実際の審査では、当社規定によりご希望にそえない場合もありますのでご了承ください。
飯田 道子
(いいだ みちこ)
金融機関勤務を経て96年FP資格を取得。現在は各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などをおこなっている。海外移住にも対応しており、特にカナダや韓国への移住相談や金融・保険情報を得意としている。趣味が高じてスキーやスキューバーダイビングのインストラクターも経験。現在は、数秘&カラーの上級トレーナーとしての顔を持ち、カラーセラピストとしても活動している。
1級FP技能士・CFP・海外生活ジャーナリスト
アイフルを
ご検討中のお客様