カードローンの「保証会社」の仕組みと業務についてわかりやすく解説

カードローンの一部には「保証会社」と提携している商品があります。
アイフルをはじめとする消費者金融では、自社カードローン商品に加え、金融機関向けに保証事業もおこなっています。
この記事ではアイフルの保証事業の実例とともに、保証会社の具体的な仕組みや業務についてわかりやすく解説します。
カードローンにおける保証会社とは?
カードローンにおける「保証会社」とは、ローン商品を提供する金融機関と提携し、保証業務を担当する会社のことです。
主に銀行カードローンが保証会社と提携して商品を展開しており、アイフルをはじめとする消費者金融カードローンは保証会社を設けていません。
保証会社と提携して展開されているカードローンは、商品内容に提携している保証会社の名前が明記されているため、商品内容を確認することでその商品の提携会社を把握することができます。
一部の消費者金融は保証事業も展開している
アイフルをはじめとする一部の消費者金融は、自社だけではなく外部向けにも保証事業を展開しています。
たとえばアイフルの提携金融機関数は、2020年6月末時点で142行(個人向け99行、事業者向け100行)にのぼります。過去の自社における審査実績やノウハウを銀行カードローンなど外部で活かすことにより、カードローン業界の保証業務を担っています。
保証会社が担当する業務
続いては、保証会社が担当する業務について、アイフルの保証事業を例にして解説していきます。
保証会社はカードローン会社とともに利用者の債務保証の審査をおこない、審査結果を発行会社に通知します。万が一利用者からの返済が滞った場合、保証会社が代わりに金融機関へ返済(代位弁済)をします。
保証会社が金融機関へ代理弁済をおこなった後、利用者は契約した金融機関ではなく、保証会社に対して返済の義務を負うことになります。
つまり、利用者は代位弁済によって返済の義務がなくなるわけではなく、代位弁済をした保証会社へ引き続き返済をしていくことになります。
保証会社と金融機関と利用者の関係について
保証会社と提携しているカードローンでは、契約・利用時には保証会社、金融機関、利用者の三者間でやり取りをします。
三者間の関係性についてアイフルの保証業務を例にして紹介すると、アイフルは利用者と保証委託契約を結び、金融機関と提携して債務保証の審査を中心とした業務をします。
利用者はアイフルと金融機関が実施する債務保証審査を受け、金融機関と借入れ・返済といった取引をします。
金融機関は保証会社であるアイフルに保証料を支払い、利用者の返済が滞った場合には、アイフルから代位弁済金を受け取ります。
保証会社とカードローンの審査の関係性
カードローン会社が保証会社となっておこなう審査は「保証事業での債務保証審査」を中心に、申込み時の審査にさまざまなかたちで関与しています。つまり、審査は金融機関とともにおこなわれており、カードローン会社が単独でおこなっている「融資事業での与信判断」とは審査基準が異なることがあります。
また、「保証会社の自社商品」と「保証会社として提携する他社商品」では同じ状況で申込んだとしても審査結果が異なる場合があります。
たとえば、アイフルが保証事業として金融機関と提携して審査する商品Aと、融資事業として審査をおこなう自社商品Bの審査があったとします。
審査にはどちらもアイフルが関わりますが、審査結果が異なる場合があります。
カードローンの保証会社は重要な役割を担っている
消費者金融の一部も業務としておこなっている「保証会社」は、カードローンを提供する金融機関とともに利用者の信用保証と審査を実施します。また、利用者の支払いが滞った場合には、利用者に代わってカードローン会社へ返済(代位弁済)をします。
保証会社が利用者の保証人の代わりになるため、金融機関はカードローン商品を安心して利用者に提供することができます。保証会社は、金融機関が提供するカードローンの申込時や利用時において、重要な役割を持っている会社のひとつです。