給料を前借りする方法は？注意点や代替手段も解説

労働基準法では非常時の前借りを定めている

労働基準法第25条では、非常時（出産・結婚・病気・災害など）について、給料日前でも給料を払うように定めています。つまり、お金を借りたい理由が「非常時」に該当する場合は、労働基準法に基づく請求が可能です。

逆にいえば、お金を借りる理由が「非常時」に該当しない場合、労働基準法に基づく請求はできません。単に「うっかり使いすぎてしまい、生活が苦しいから」という理由では、請求できない点に注意が必要です。

また、労働基準法に基づいて給与の支払いを請求できる場合でも、金額は「既往の労働（既に行った労働分）」に対する給料のみに限られます。

これから行う予定の労働に対して、給料を払うように求めているものではないため、必要な金額を用意できるとは限りません。

東京都では「中小企業従業員生活資金融資制度」がある

東京都では、自治体独自の制度として「東京都中小企業従業員生活資金融資制度」を設けています。雇用形態に関係なく、生活の安定に資することを目的として、都内に在勤または在住の中小企業従業員へ融資を行っています。

（※）出典：東京都「東京都中小企業従業員生活資金融資制度」

金融機関や消費者金融のカードローン・キャッシングローンよりも、低金利でお金を借りられます。「住民税を滞納していない」「返済の見込みがある」などの要件があるため、申込み前に確認するとよいでしょう。

なお、申込窓口となるのは中央労働金庫・東京都信用組合協会・東京都産業労働局です。

社内貸付制度と申請の流れ

すべての方が労働基準法に基づく請求や自治体が行っている融資制度を利用できるとは限りません。企業によっては福利厚生の一環で「社内貸付制度」という前借り制度を設けているため、必要に応じて利用を検討しましょう。

借りられる金額や対象者などは、企業によって異なります。前借りを希望している方は、就業規則や社内規定で、社内貸付制度の有無を確認するとよいでしょう。

なお、社内貸付制度を申請する流れは一般的に以下のとおりです。

• 直属の上司に相談する
• 総務または経理担当で必要な手続きをする
• 必要事項を記入して必要書類を提出する
• 社内審査が行われる
• 指定口座へ振込まれる

一時的な資金需要に直面した際に利用できる制度であり、低金利で利用できるのが一般的です。

ただし、企業としては金銭トラブルを避けたいため、利用にあたって何らかの制限を設けているケースがあります。また、対象者を正社員に限っており、契約社員やアルバイトは利用できない可能性もあります。

給料を前借りするデメリット

給料を前借りできれば、給料日よりも前にお金を用意でき、急ぎの資金ニーズに対応できます。

しかし、給料の前借りをすると、給料日に支払われる金額は前借りした金額と実際の給与との差額となる点に注意が必要です。

ほかにもデメリットや注意点があるため、利用する前に確認しておきましょう。

勤務先から悪い印象を持たれる恐れがある

前借りの申請や手続きを通じて、上司や同僚、担当部署（総務や会計）の人に、借入れの事実が知られてしまいます。

その結果、「お金の管理ができていない人」「計画的に貯蓄できていない人」「お金にルーズな人」という印象を持たれてしまい、社内での評判が落ちてしまう可能性が考えられるでしょう。

必要な金額を借りられるとは限らない

労働基準法に基づく請求は、既に働いた分のみに限られます。実際に労働した日数に基づいて金額を計算するため、場合によっては必要な金額を借りられない可能性があります。

社内貸付制度を利用する場合でも、就業規則や会社のルールによっては、必要な金額を前借りできるとは限りません。

用途が制限されていることがある

就業規則や会社のルール次第では、前借りしたお金の用途が制限されていることがあります。たとえば、入院費用や葬儀費用など特定の目的に限定されていれば、生活費の補填には利用できません。

カードローンやキャッシングローンの多くはお金の使途が自由である点を踏まえると、給料の前借りは利便性が劣っているといえるでしょう。

即日融資が難しい

社内貸付制度では、社内で所定の手続きが必要となるため、即日融資は難しいのが一般的です。社内決済が必要である点を踏まえると、実際に振込まれるまでに数日程度の時間がかかる点を覚悟すべきでしょう。

会社としては、審査を厳格に行います。つまり、審査に時間がかかりやすく、必要なときにお金を用意できるとは限らない点に注意が必要です。

給料を前借りできなかったときの代替手段5選

労働基準法に基づく請求ができない場合や、勤務先の福利厚生制度に社内貸付制度がない場合は、給料を前借りできません。

この場合、ほかの手段でお金を用意する必要があります。代替手段として、代表的な5つを解説するため、自分に合った方法でお金を用意しましょう。

カードローン・キャッシングローン

消費者金融や信販会社が取扱っているカードローンやキャッシングローンの多くは、最短即日融資に対応しています。早ければ、申込んでから1時間以内にお金を振込んでもらえるか、あるいはATMで借りることが可能です。

Webやアプリでの申込みに対応していれば、自宅や外出先からスムーズに手続きを進められます。社内貸付制度のような複雑な決裁プロセスを介する必要がなく、人事評価に影響を及ぼすこともありません。

質屋

質屋を利用すれば、ブランド物や貴金属など、価値のある品物を質屋に質入れすることでお金を借りられます。質入れする品物が担保になるため、本人の信用情報や返済能力に関係なく、お金を借りられます。

ただし、そもそも担保としての価値がある品物がなければ利用できません。また、期限までに借りたお金を返済できないと、質入れした品物を失う点に注意が必要です。

また、Webでの申込みはできず、原則として営業時間内に品物を質屋に持ち込む必要があります。

家族や知人から借りる

信頼できる家族や知人から、お金を借りる方法があります。関係性が良好で、相手から信頼されていれば、必要なお金を貸してもらえる可能性があるでしょう。

ただし人間関係が壊れてしまう事態を防ぐためにも、必ず約束どおりに返済しましょう。

不要品の売却

中古品の買い取りを行っているリサイクルショップに不要品を売却したり、フリマアプリで不要品を売却したりする方法があります。リサイクルショップであれば、その日のうちに不要品を売却し、現金化できます。

昨今はさまざまなフリマアプリが登場しているため、多くの方が出品した品物に関心を示す可能性があります。売却できそうな品物を保有している方は、不要品の売却を検討するとよいでしょう。

単発バイト・スキマバイト

単発バイトや隙間時間を活用して働けるスキマバイトを活用して、即金でお金を稼ぐ方法があります。働いて得た給与を、その日のうちに振込んでもらえるサービスもあるため、急いでお金を用意したいときは有効活用できます。

単発バイトやスキマバイトは短時間だけ働ける求人もあるため、自分の都合に合わせて働けるメリットがあります。さまざまな職種が募集されており、自分に合った職種も見つけやすいでしょう。

いわゆる給料ファクタリングは利用しない

ファクタリングとは、事業者が保有している債権（売掛金）を、支払期日前に一定の手数料を徴収して買い取るサービスです。債権の売買（債権譲渡）契約の一つで、事業者の資金調達方法として知られています。

昨今は、個人を対象に「給料（給与）ファクタリング」などと称する方法で個人に貸付けを行うヤミ金融の存在が確認されています。トラブルに巻き込まれる恐れがあるため、絶対に利用すべきではありません。

具体的に、給与ファクタリングと自称する商品を利用した場合の流れは以下のようなイメージです。

• ファクタリング業者から給料日前に5万円を借りる
• 給料日に20万円振込まれる
• 手数料を含めてファクタリング業者に8万円を返済する
• 実質3万円の損失が発生する

本来受取れるはずの給料よりも少ない金額しか手元に残らないため損をしてしまい、生活に悪影響を及ぼす可能性もあります。

さらに、ヤミ金融を利用すると法外な利息を請求されたり、脅迫的な取り立てを受けたりする恐れもあります。実際に、金融庁も「給料ファクタリング」と称されたサービスに関する注意喚起を行っているため、絶対に利用すべきではないでしょう。

アイフルは最短即日で1万円から借入れ可能

アイフルは最短即日融資（※1）に対応しており、1万円からお借入れが可能です。給料の前借りができない方は、アイフルの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

アイフルは、はじめてご契約される方を対象とした「最大30日間利息0円サービス（※2）（※3）」を提供しています。ご契約日の翌日から30日間が適用期間で、この間は利息が発生しません。

24時間365日、いつでもWebからお申込みが可能で、自宅や外出先からお申込みいただけます。

借入状況をひと目で確認できる専用のスマホアプリを活用すれば、借入状況や次回の返済日を確認できます。返済計画を立てやすく、返済忘れのリスクを軽減できるため、有効活用するとよいでしょう。

最短18分（※4）でご融資が可能なほか、フォームの入力も5分程度で完了します。Webでは年齢・年収・他社からの借入金額を入力すれば、すぐにご融資が可能かを診断してくれる「1秒診断（※5）」も利用できます。

（※1）お申込みの時間帯により翌日以降になる場合があります。

（※2）アイフルをはじめて利用する方で、キャッシングローンを利用する方が利用可能です。

（※3）ご契約日の翌日から30日間が適用期間となります。お借入れの翌日からではありませんので、ご注意ください。

（※4）お申込み時間帯や審査状況によりご希望にそえない場合があります。

（※5）診断の結果は、入力いただいた情報に基づく簡易なものとなります。実際の審査では、規定によりご希望にそえない場合もありますのでご了承ください。

まとめ

場合によっては、給与の前借りができる可能性があります。ただし、労働基準法では非常時に限られており、またすべての企業で社内貸付制度があるとは限りません。

給料の前借りができたとしても、即日融資を受けるのは難しいでしょう。場合によっては、必要なときに必要な金額を用意できない可能性があります。

アイフルは最短18分(※1)で融資が可能で、「最大30日間利息0円サービス（※2）（※3）」も提供しています。最短即日融資を希望している場合は、アイフルのキャッシングローンをご利用ください。

（※1）お申込み時間帯や審査状況によりご希望にそえない場合があります。

（※2）アイフルをはじめて利用する方で、キャッシングローンを利用する方が利用可能です。

（※3）契約日の翌日から30日間が適用期間となります。借入れの翌日からではありませんので、ご注意ください。