

子どもが中学生になって、高校受験に向けた塾通いを検討する家庭も多いでしょう。しかし、塾費用はどれくらいかかるのか、できるだけ負担を抑えたい、と悩む保護者は珍しくありません。
塾の規模や方針、指導形式などにより、塾にかかる費用はさまざまで一概には示せません。しかし、一般的な相場や平均を知っておくと、塾選びの際に参考になります。
そこで本記事では、中学生の子どもにかかる塾費用の相場や費用を抑える方法などを詳しく紹介します。
アイフルをご検討の方へ
ここからの契約で対象者にもれなく現金1万円プレゼント※
ここからの契約で対象者にもれなく
現金1万円プレゼント※
※諸条件あり
中学生が塾に通うのにかかる費用はどれくらいなのか、まずは具体的なデータから確認しておきましょう。
文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」には、幼稚園から高校までにかかる学習費が掲載されています。学習費には学校への通学に関する費用(学校教育費)や給食費も含まれますが、「学校外活動費」で塾にかかる費用を確認できます。
このデータによると、2021年時点の塾費用(家庭教師や通信教育を除く)は、公立中学校で年間平均250,196円、私立中学校で年間平均175,435円です。
公立より私立のほうが塾にかかる費用が低いのは、学校での教育が充実している私立中学では、塾に通わない生徒が多いためと考えられます。
ただし、公立中学校では全体の約30%、私立中学校では約46%の子どもが塾に通っていません。
塾に通う子どもだけにしぼって年間にかかる塾費用を調べると、公立中学校で平均約36万円、私立中学校で平均約33万円となります。
(※)参考:文部科学省「令和3年度 子供の学習費調査」
先ほど紹介した金額は、中学3年間にかかる塾費用の1年あたりの平均額です。そこで、同じ文部科学省のデータから、今度は中学校の学年ごとに塾費用の変化を確認します。
公立中学校 | 私立中学校 | |
---|---|---|
年間平均額 | 250,196円 | 175,435円 |
1年生 | 156,032円 | 126,795円 |
2年生 | 203,859円 | 181,436円 |
3年生 | 389,861円 | 219,276円 |
3年間の合計 | 749,752円 | 527,507円 |
(※)参考:文部科学省「令和3年度 子供の学習費調査」
上記の通り、塾費用は学年とともに上がっていきます。さらに、高校受験を目前に控えた3年生になると、公立中学校の子どもは1年生のときの約2.5倍の塾費用がかかっているとわかります。
次に、中学生にかかる塾費用の金額分布を見てみましょう。
金額 | 公立中学校 | 私立中学校 |
---|---|---|
0円(通塾していない) | 29.6% | 46.1% |
1万円未満 | 1.6% | 1.5% |
1万円~5万円未満 | 4.0% | 4.0% |
5万円~10万円未満 | 4.6% | 6.1% |
10万円~20万円未満 | 11.0% | 9.2% |
20万円~30万円未満 | 10.7% | 10.5% |
30万円~40万円未満 | 11.7% | 6.9% |
40万円以上 | 26.9% | 15.6% |
(※)参考:文部科学省「令和3年度 子供の学習費調査」
公立中学校で塾に通う子どもの4人に1人は、塾費用に年間40万円以上をかけているとわかります。いっぽうで、塾に通っても年間10万円を超えない子どもも少なくはありません。
このように、中学生の塾費用には個人差は大きいと考えられます。年間の平均額を知っていれば塾費用への備えに役立ちますが、あくまで目安として押さえておくことが大切です。
塾にかかる費用は家庭ごとにバラつきがありますが、その理由のひとつが塾の授業タイプの違いです。
塾の授業タイプには個別指導と集団指導のふたつがあります。個別指導は講師ひとりに対して生徒が1~2人など少人数学習、集団指導は学校のクラスのように集団で授業をします。
それでは、個別指導と集団指導、ふたつのタイプ別に塾費用を比較してみましょう。
少人数によるきめこまやかな指導が可能な個別指導塾は、集団指導に比べると塾費用はやや高めの傾向です。
個別指導塾の授業料例は以下のとおりです。
学年 | 月あたりの授業料例(週1回利用) |
---|---|
中学1・2年生 | 10,000円~16,000円前後 |
中学3年生 | 17,000円~ |
ライター調べ
コマ数や科目を自由に選択できるのも個別指導の特徴で、週2回(2科目)にすると全学年とも3万円ほどに授業料が上がります。
ひとつの教室で数人から数十人の生徒に授業を行う集団指導塾は、個別指導よりも講師の数が少なく、人件費を抑えられるため授業料はやや低めです。
集団指導塾の授業料例は次のようになっています。
学年 | 月あたりの授業料例(5教科) |
---|---|
中学1・2年生 | 30,000円~ |
中学3年生 | 34,000円~ |
ライター調べ
集団指導の場合、5教科の指導が授業料に含まれる塾が多くあります。そのため、月あたりの授業料は個別指導より高めですが、指導内容を考えるとコストパフォーマンスはよいかもしれません。
子どもの高校受験対策に塾の検討をはじめたら、まずは授業料をチェックされる方も多いでしょう。しかし、塾にかかる費用は授業料のほかにもいろいろあるため、こまかなところまで調べておくとあんしんです。
以下で、中学生が通う塾費用のおもな内訳を紹介します。
入塾のタイミングで支払うのが入会金(入塾金)です。おおむね2~3万円ほどで、塾によっては入塾時の費用を無料とするところもあります。
授業料は毎月定額でかかり、塾費用の大半を占めます。先述の通り、指導タイプで違いがあるほか、ご自身が選択するコース、授業数や科目数などによっても費用が変わります。
高校受験が近づく中学3年生になると、授業数が増えるなどの理由で、1・2年生のときよりも授業料が上がるのが一般的です。
集団指導の塾では指定されたテキストを使用するケースが多く、授業料のほかに教材費が必要です。個別指導には子どもが使いたいテキストに対応するところもありますが、通常はテキストの購入を求められます。
教材費は1年ごと、半年ごとなど、塾によって請求されるタイミングが違います。また、夏期講習などの特別講習では、別途テキストの購入を求められる可能性が高いでしょう。
夏休みや冬休みなどの長期休み中は、多くの塾が夏期講習や冬期講習などの特別講習を開催しています。こうした特別講習の費用は授業料に含まれないため、参加するには特別講習費を支払わなければなりません。
特別講習費の設定は、授業数や日数の違いなどもあるため塾によりさまざまです。
個別指導は1コマあたり4,000円前後から申し込めるところがみられますが、集団指導は5教科で5万円~10万円はかかります。期間の長い夏期講習だと20万円を超える塾もあります。
特別講習への参加は自由で、普段塾を利用していない子どもでも参加できるのが一般的です。子どもの意欲や予算などをもとに、参加を検討するとよいでしょう。
高校受験に向けて、ほとんどの塾が本番さながらの模試やテストを受ける機会を提供しています。1回あたりの費用は4,000円~5,000円とほかの費用よりも少額ですが、受験が近づく中学3年生になると何度も受けることになるため、総額はそれなりの負担になります。
その他の費用として、施設の維持や管理にかかる費用を設定する塾も多いようです。1年あたり数千円のところもありますが、数万円かかるところもあります。授業や宿題で使うプリント代を、教材費とは別に請求される場合もあるでしょう。
授業料や特別講習費より目立たない存在ですが、思わぬ金額になることもあるため、その他の費用もしっかり把握しておきましょう。
中学生の塾通いにかかる費用は、選んだ塾や授業、参加する特別講習などによって大きく変わります。しかし、塾選びは費用ではなく子どものやる気や相性で決めたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで、塾の費用を抑えるのに役立つ方法を紹介します。
新規入塾や転塾の子どもを対象としたキャンペーンを利用すると、通常2~3万円かかる入会費(入塾費)を無料にできる可能性があります。
キャンペーンの適用を受けるには、入塾するタイミング、特別講習の受講など、塾の定める条件を満たさなければならない場合もあります。塾費用を抑えるには、塾のキャンペーン情報のチェックを忘れないようにしましょう。
塾費用の大半を占める授業料は、塾で受ける授業数で変わります。個別指導はコマ数を増やすと、集団指導は科目を増やすと、それだけ多くの授業料がかかります。
塾によっては授業時間や科目が固定されている場合もありますが、もし自由に選択できるなら、苦手科目に絞る、授業時間を減らすなどして調整すると、授業料の負担を抑えられます。
お住まいの自治体によっては、塾費用への支援を受けられる場合があります。
たとえば、東京都「受験生応援チャレンジ支援貸付事業」では、都内に在住の中学3年生と高校3年生らを対象に、塾や通信講座などの受講料、高校などの受験料を無利子で貸し付けています。高校などへ入学すると返済が免除されるため、学習へのモチベーションも上がるかもしれません。
ほかにも、「大阪市習いごと・塾代助成事業」を利用すると、学習塾など学校外教育費が月1万円を上限に助成されます。対象は市内在住の小学5年生~中学3年生です。
制度の利用には条件がありますが、まずはお住まいの自治体に公的支援があるか確認してみてください。
塾費用が高く、入塾をためらっているなら、オンライン塾を利用するのもおすすめです。
最近は、PCやタブレットを使って双方向で授業を受けられるオンライン塾が増えています。一方向の動画配信ではなく、質問や相談への対応、テストの実施などリアルな塾さながらの学習が可能です。
一般的な塾よりも授業料がやや割安なオンライン塾も多く、月5,000円前後で受講できる場合もあります。塾費用に悩んでいるなら選択肢のひとつに加えておきましょう。
「夏期講習で10万円が急に必要になった」など、今すぐ現金を用意しなければならないときは、カードローンの利用もご検討ください。とくに消費者金融のカードローンは即日融資にも適しているため、不測の事態にも対応しやすいでしょう。
アイフルは最短18分(※)でキャッシングが可能なカードローンです。WEBや専用スマホアプリを使えば、スマホひとつでお申込みからご融資までが完了します。
また、アイフルの公式スマホアプリなら、取引状況をリアルタイムで確認できます。借入残高をひと目で把握できるため、計画的なご利用やご返済をしやすいでしょう。
必要なタイミングで便利に、計画的にカードローンをご利用されたいなら、アイフルのカードローンをぜひご検討ください。
(※)お申込み時間帯や審査状況によりご希望にそえない場合があります。
子どもが中学生になると、高校受験を意識して塾に通いはじめることが増えます。通塾にかかる費用は選ぶ塾、受講する科目やコマ数などによって大きく変わりますが、公立中学校に通う子どもで、3年間の総額が平均75万円ほどと高額です。
高校に入学したあとにも入学金や学費の支払いが控えていることを考えれば、できるだけ早くから教育費の準備をはじめたほうがいいでしょう。
塾費用の予定外の出費に困ったら、アイフルのカードローンをぜひご検討ください。
アイフルは毎日9:00~21:00まで審査に対応しています(※1)。さらに、お申込みからご融資までが最短18分(※2)のため、お金が必要なタイミングで準備できるでしょう。ただし、返済時に利息がかかるため、計画的なご利用・ご返済が必要です。
(※1)年末年始など、一部対応外となるケースがあります。
(※2)申込時間や審査状況によりご希望にそえない場合があります。
飯田 道子
(いいだ みちこ)
金融機関勤務を経て96年FP資格を取得。現在は各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などをおこなっている。海外移住にも対応しており、特にカナダや韓国への移住相談や金融・保険情報を得意としている。趣味が高じてスキーやスキューバーダイビングのインストラクターも経験。現在は、数秘&カラーの上級トレーナーとしての顔を持ち、カラーセラピストとしても活動している。
1級FP技能士・CFP・海外生活ジャーナリスト
アイフルを
ご検討中のお客様