消費者向け無担保ローン(消費者金融)とは「消費者が個人で消費する財やサービスの債務に対して、消費者の信用を担保にして金銭を貸付する事業」とされております。

そもそも消費者への融資は、戦前戦後は「モノを担保」(質草)にした「質屋」が主流でありましたが、高度経済成長による国民所得の増加、生活水準の向上、大量生産による大量消費社会への転換といった時代の変化が、新たなニーズを生み出すこととなりました。このような変化により、1960年代前半に、消費者金融会社が誕生し、庶民金融は「人の信用」を担保として融資する「消費者金融の時代」へと移り変わりました。

銀行などの金融機関が法人向けの大口貸付に特化してきたことに対し、消費者金融会社は個人向けの小口の無担保ローン分野に経営資源を集中し、顧客ニーズにあったサービスの充実を図っていくことにより、業容の拡大を実現してきました。特に消費者金融大手各社は、貸付から与信管理・債権管理まで独自のノウハウを構築しながら、スコアリングシステム(自動与信審査システム)の開発、自動契約機の導入や無人店舗の設置による集客チャネルの拡充、金融機関などとの提携によるCD/ATMネットワークの強化など、さまざまな形でイノベーションを絶えず行い、市場規模の拡大を実現してきました。

近年においては、 インターネット環境の劇的な変化などにより、WEBからの申込が大半を占め、消費者金融各社は、スマートフォン専用のアプリ開発やWEBサイトの利便性を向上するなど、WEB環境の構築に力を入れております。また、フィンテックやAIなど、ITの進化も加わり、従来の消費者金融には無かったコンビニンスストアでのカードレス取引の開始や精度を向上させたスコアリングでの与信など、消費者のニーズにマッチしたサービスと与信を提供しております。