仕事も育児も諦めない。両立を経て見えた景色とキャリアパス

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アイフルの経営計画部IR課に所属するハリウナーと、グループ会社であるライフカードの信用管理部信用管理2課で課長を務める佐々木。それぞれ4児、3児を育てる一方、仕事にも精力的に打ち込んでキャリアを築いてきた。
これまでの働き方やライフプラン、ワークライフバランスの考え方、それぞれが、各々の価値観を持っており、個々の多様性が保たれている。
管理職と一般社員、立場の違う二人に、仕事と育児で芽生えた価値観や考え方について語ってもらった。

時短制度を利用しながら、仕事と育児に日々奮闘。

──現在、どんな業務に携わっていますか?

佐々木:私が所属するライフカードの信用管理2課は、クレジットカードの不正使用に関する業務が中心です。不正が疑われる取引を見つけたら停止したり、お客様に利用を確認したりするのが1係。2係では他人に不正使用された場合に、お客様が受ける損害を保障する「カード会員保障制度」の適用可否の審査などをしています。

私自身は今年4月に課長に昇進したばかりで、正社員やパート社員ら約30人の従業員のマネジメントを担っています。一方で、これまで十数年にわたって2係で活動してきた経験を生かし、今もプレーヤーとして審査や付随するチャージバックなどの業務に関わっています。

ハリウナー:私はアイフルのIR課に所属しています。IR課では、決算資料など情報開示や投資家・証券会社のアナリストとのコミュニケーションを通じて、市場からの適正な評価を得ることで企業価値向上を目指しています。その中で、投資家向けの日本語・英語版資料作成や、投資家対応を担当しています。

──今の育児の状況も教えてください。

佐々木:12歳、10歳、7歳の3人を育てています。時短勤務制度の利用や、夫や小学校などさまざまなところに日々頼りながら、仕事との両立を図っています。

ハリウナー: 12歳、10歳、4歳の双子の子供がいて、同じく時短勤務制度を利用しています。

──そもそも、どんな経緯で入社したのでしょうか?

ハリウナー:母国の大学で金融を学び、20歳で来日しました。高校時代に日本のドラマが流行していたことで、日本に憧れを抱いたのがきっかけです。

来日後は日本の大学で経営学を専攻し、金融業界に絞って就職活動をしていたところ、CMでなじみのあるアイフルの求人情報に目が留まり、説明会に参加しました。採用担当者が日本の金融システムや、アイフルの位置づけを丁寧に説明してくださったのが好印象でした。さらに、英語力を生かせるIRの部署があると知り、入社を決めました。

佐々木:私は大学時代にゼミでマーケティングを学んでいました。その流れで、カード会社で働けば、膨大なデータや購買傾向を見ながら効果的なPRを模索できるのではないかと関心を持ったんです。折しも当時、会社のロゴが変わり「この会社は転換期を迎え、いろいろなことに挑戦するんじゃないか」と可能性を感じたのも大きな理由でした。

「出産後も仕事を続けたい」育休中に気づいた自身の想い

──子どもが生まれるまでの働き方や、当時のキャリアへの考え方は?

佐々木:支店営業を振り出しに、経営企画部のIT推進課を経て、以後はずっと今の部署で働いています。出産前は自分のキャリアパスについて具体的に思い描いていなかったんですが、出産しても会社をやめる選択肢はなかったですね。

ハリウナー:私はIR一筋で、以前は「IR広報課」として社内報の作成や金融教育セミナーの開催など、広報的な業務も行っていました。
出産するまで、忙しい決算時期には残業していましたが、「子どもができても仕事を続けたい」という気持ちでいました。

──育児休業(以下、育休)に入る際、同僚の反応はどうでしたか?

佐々木:部署内で育休経験者がすでに何人かいたこともあって、同僚たちは快く受け入れてくれました。育休に入るまでの準備期間が割とあるので、業務の引き継ぎは計画的に進められたと思います。

ハリウナー:第1子のときは育休に入ることが不安だったんですが、上司が親身になって話を聞いてくれて、業務のサポートやアドバイスもきめ細かく受けることができました。

──育休の期間中はどんな思いで過ごしていましたか?

佐々木:毎日子どもとしか向き合っていなくて、社会とのつながりを感じられず、自分は何も生み出していないのではと落ち込むこともありました。でも、この経験があったからこそ、私は人と関わることが好きなんだと再認識できたんです。育休期間が明けたら、どんな形でも社会に出て働きたい。そう強く思うようになりました。

ハリウナー:私も同感です。夫婦ともに海外出身で、近くに実家がないため、第1子出産後は、昼間に子どもと2人きりになり、孤独を感じていました。早く仕事に復帰したいと願っていましたね。

「両立がつらい」ではなく「両方あるからいい」。仕事と育児の相乗効果

──育休からの復帰後はどんな働き方をしていましたか?

佐々木:時短勤務で午後4時ごろに仕事を切り上げていました。「明日子どもが体調を崩し、休まざるをえなくなる」というケースを毎日想定して、同僚が代わりに仕事できるように準備してから帰っていました。

ハリウナー:私は今も引き続き、時短勤務中です。子どもが幼いころはほぼ毎週、保育所から「体調を崩したので迎えにきてください」と連絡があって。なので、いつ呼び出されてもいいように業務を周りと共有しながら進めていくように心がけています。

──アイフルグループには女性活躍を推進するさまざまな制度があります。育休や時短勤務のほかに、どんな制度を活用しましたか?

ハリウナー:子どもが保育所に慣れてきてからは、フレックス制度を使っていました。日によって、午前7時に出社して午後5時に退勤したり、用事がある場合は午後3時に帰ったり。最近ではリモートワークも取り入れるなど、自由に調整しながら働くことができています。

──仕事と育児を両立させる中で、何か感じたことや学びはありましたか?

佐々木:仕事を思う存分やりきれない際には、もやもやした気持ちになるんです。
そこで、ある時期からは週1日、夫に子どもの世話を頼んで「気が済むまで仕事をする日」を設けています。育児に煮詰まったら仕事で発散し、その逆もしかり。仕事と育児の両立をつらいと思うんじゃなくて、「両方あるからいい」という考え方です。

ハリウナー:たしかに、仕事と育児には相乗効果がありますよね。「仕事をやり遂げた」という実感があると、家に帰ってからもハッピーでいられるし、心に余裕を持って子どもに接することができます。子育てをしているからといって仕事を諦める必要はなく、両方あってこその私なんだと思っています。

また、自身のスキルを磨こうと、自宅で会社のサポート制度を利用して、ITパスポートの勉強やプログラミング講座を受講しました。子どもが成長するスピードに日々驚かされる一方で、「お母さんも頑張っているよ」という姿勢を見せたい気持ちもあるんです。

     

仕事と育児それぞれでの工夫と、2人が目指すべき姿

──現在、仕事と育児をうまく進めるために工夫していることは?

ハリウナー:まずは業務を属人化しないこと。そして家族、保育所、同僚など、頼れる人には迷わずに助けを求めることですね。決算期の一番忙しい時期には、保育所で子どもを預ける時間を延長したり、母国にいる家族を呼び寄せて子どもの世話を頼んだりしています。
双子の育休明けに初めて出勤した日には、帰宅すると長女が夕飯を作ってくれていました。「家事は家族全員で担うもの」という雰囲気を家庭内でつくりあげることが大切なのかもしれません。

佐々木:すてきですね。私も、子どもたちには家事をたくさんしてもらっています。ご飯を炊いたり食器を洗ったりするほか、洗濯やお風呂の掃除も。そのほうが子どもも自立するのかもしれません。私はひたすら、感謝する日々です。

会社でも急遽休んだ日、同僚が代わりに仕事をしてくれた場合などには「ごめんなさい」じゃなくて、「ありがとう」と言うようにしています。

──今後、仕事で挑戦したいことはありますか?

ハリウナー:IRの仕事を長年続けてきましたが、市場は常に変化しているので勉強は欠かせません。自分のスキルをより磨いていき、周囲の人たちを助けられるような存在になりたいですね。また、海外の投資家と通訳を介さずにやりとりする機会を増やすなど、自分の強みを突き詰めていきたいです。
育児で自分の時間が制限されると、不思議なことに「もっといろいろな仕事をやりたい!」という想いになるんですよね。

佐々木:よくわかります。限られた時間でやりたいことがたくさんあるから、タイムマネジメントへの意識も高まるんですよね。私は今のクレジットカード会社ならではの仕事を究めていきたいと思っています。信用管理2課の2係に長くいたので、1係の分野は課長になって勉強し始めたばかり。学び続け、知識を増やしていきたいです。

マネジメント面でも成長していきたいと考えています。昇進当初はメンバーを束ねられるか不安でしたが、メンターとの面談で管理職のいろはを教わるうちに、さらに上をめざしたいと思うようになりました。そしていつか、仕事と育児を両立させたい人たちのロールモデルになれたらなと。「3児を育てながら管理職としてバリバリ働いていてすごい」と思ってもらえる日が来たらうれしいですね。

     
※記載内容は2024年9月時点のものです

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