消費者金融の掛け持ちOK?複数のカードローンでお金を借りる場合の注意点
消費者金融は掛け持ち可能
結論から言うと、消費者金融のカードローンは掛け持ちできます。
掛け持ちは法律上禁止されているわけでもなければ、カードローンを提供する消費者金融各社でも規約で禁止をしていないからです。
年収の3分の1までなら借りられる可能性あり
複数の消費者金融からお金を借りる「掛け持ち」。それ自体は可能ですが、借りられる金額には上限があります。
具体的な金額は、年収の3分の1です。これは、総量規制という法律上のルールによって、消費者金融のような貸金業者は「顧客の年収の3分の1を超える融資をしてはいけない」と義務付けられているためです。

例えば、年収300万円の人であれば、100万円までしか借りることができません。
そのため、すでに70万円借りている場合には、他の消費者金融からは30万円までしか借りることができなくなってしまうのです。
継続的な掛け持ちをするなら金利に着目
今後、数か月にわたって返済をしていくような金額を借りる予定なら、継続的な掛け持ち状態になると言えます。
その場合、少しでも返済負担を軽減できるよう、現在の借入先よりも金利が低くなるようなカードローンを選んだ方が良いでしょう。
もちろん、借入できるかどうかは審査の結果次第ではありますが、少しでも金利が低いカードローンで契約できれば、明確に利息負担を軽減できるかと思います。
一時的な掛け持ちなら無利息期間サービスに着目
1~3ヶ月程度で完済できるような金額を借入するなら、無利息期間サービスを提供している消費者金融もご検討ください。
アイフルもそのひとつですが、消費者金融によっては、初回は無利息で借入でき、短期的な借入なら返済負担を軽減できる可能性があります。
※初回ご契約の翌日から30日間利息ゼロです。無利息期間経過後は、通常利息(実質年率3.0%~18.0%)が適用されます。
「金利0円の対象条件」当社が不適当と判断した場合は、サービスの対象外となる場合もあります。
「金利0円の適用期間」ご利用開始日により、金利0円の適用期間は異なります。
2社目以降は審査が通りにくくなる?
すでに消費者金融からお金を借りているからといって、無条件で他社の審査が不利になるということはありません。
しかし、借入残高や返済状況によっては、それが原因で審査が通らなくなってしまう可能性があります。
返済状況によっては審査が通りにくくなる
現在借りているローンや、クレジットカードの返済に遅れがある場合、または過去に何ヶ月も返済に遅れていた場合には審査に通過することが難しくなります。

審査の際に必ず確認される個人信用情報には、借入金やクレジットカードの支払状況が記録されています。
そのため、信用情報に記録が残り続けている限り、返済状況は必ず確認されて審査に影響を与え続けます。
希望した金額は借りられないケースもある
すでに他社からの借入があり、掛け持ちで消費者金融を利用する場合には、審査には通過しても希望額が満額借りられないケースもあります。
前述の通り、総量規制の関係上、年収の3分の1までしか融資を受けることはできません。
そのため、「年収の3分の1-借入残高」を超える額を希望しても、その通りに融資してもらうことはできないのです。

また、すでに年収の3分の1に近い金額を借りている人は、審査に通過できず1円も借りることができないこともあります。
返済日と入金先の管理が重要
掛け持ちをするということは、返済日と返済額が以前よりも多くなるということです。
そのため、「ローンの返済日がいつなのか」「どこにいくら返済すればいいのか」といった点について、1社から借りているとき以上に厳しく管理しなくてはなりません。
掛け持ちしていると合計の返済額も大きくなりやすい
カードローンの掛け持ちをしていると返済額の合計も大きくなってしまいます。
自分の収入の範囲で返済することができるかどうかという点は、必ず掛け持ちする前にあらかじめ確認するようにしましょう。
できるだけ同じ日に返済を済ませよう
掛け持ちをするのであれば、できる限り返済日を統一したほうが良いでしょう。
1ヶ月の間に何回も返済日があると、管理が煩雑になり「うっかり返済を忘れていた」というミスが発生しやすくなるからです。
消費者金融によっては返済期日を自由に設定できますので、可能なかぎり同じ日もしくは近い日に設定しておくことをお勧めします。
掛け持ちするなら多重債務に注意
ローンの掛け持ちをするのであれば多重債務には十分注意してください。
多重債務とは、複数の借金を抱えたばかりに返済金額が増大し、収入の中から返済をすることができずに借金の返済を借金で行うようになった状態です。
返済するための掛け持ちは要注意
そもそも掛け持ちする目的が「借金の返済に充てるお金を用意するため」であれば、注意が必要です。
どうしても掛け持ちする必要があるなら、これまで以上にしっかりと返済計画を練っておく必要があるでしょう。
返済計画の立て方は、以下の通りです。
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STEP1
- 毎月の収入額と支出を詳細に把握
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STEP2
- 返済額として捻出できる金額の上限を把握
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STEP3
- いま毎月返済している金額を確認
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STEP4
- あと何円まで返済額として捻出できるか算出
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STEP5
- 返済可能額から、あといくらまでは借りられるか逆算
この流れで算出される金額を超えた借入は、返済できなくなる可能性があるため控えたほうが良いと考えましょう。
なお、返済額から借入可能額を逆算する際は、アイフルが用意している ご返済シミュレーションをご利用ください。
できるだけ借入先を1社にまとめよう
「消費者金融の掛け持ち」は、どうしても返済負担が大きくなりがちです。
そのため、一時的に掛け持ちをしたとしても、可能な限り借入先を1社にまとめるように努めたほうが良いです。

こうすることで、毎月の返済日を1社にまとめられ、場合によっては返済額を抑えられる可能性もあります。
そのため、掛け持ちをした後は、できるだけ「掛け持ちを解消する取り組み」をしていくべきと言えるのです。
消費者金融の掛け持ちに関する質問と回答
最後に、消費者金融の掛け持ちを検討している方の疑問にお答えします。
Q.掛け持ちしたら消費者金融からペナルティを受けませんか?
A.掛け持ちするだけなら罰則も悪影響もありません
2社以上から同時に借入すること自体は、基本的にどの消費者金融・カードローンも禁止していません。
そのため、掛け持ちしたからといって何らかのペナルティが発生することも無いです。
ただし、借入先の1社に対して長期の返済遅延をしてしまったり、何らかのトラブルを起こしてしまったりした場合、それが原因で他の借入先からの追加融資がストップする可能性はあります。
Q.何社までなら掛け持ちできますか?
A.法的な制限はありませんが、何社も掛け持ちすることはお勧めできません
借入先の件数自体を制限するような法律は無いので、掛け持ち件数の上限は無いというのが実際のところです。
ただし、掛け持ちして借入先が増えるほど、返済負担は大きくなりやすく管理も大変になるので、借入先はできるだけ少数に押さえましょう。
Q.消費者金融には内緒で掛け持ちすることはできますか?
A.信用情報から確認できるので、内緒で掛け持ちはできません
借入状況は、信用情報に登録されます。消費者金融は、顧客の信用情報を定期的に確認しているため、掛け持ちしていることはすぐに分かってしまいます。
そのため、消費者金融に対して掛け持ちしていることは隠せません。
カードローンの掛け持ちはできるだけ避け計画的な返済計画を
消費者金融のカードローンは、複数のローンを借りる掛け持ちが可能です。
総量規制の範囲内で複数の借入をすることはできますが、複数借りることは多重債務になるリスクも高いので注意が必要になります。
ローンの掛け持ちをする時には必ず返済計画を立て、自分の収入の中から返済できないような掛け持ちをすることは絶対に避けましょう。
借金の返済を借金で行ってしまうと、どこかで破綻してしまうことになるので、絶対に借金の返済をするための掛け持ちはしないようにしてください。