ローンの審査は返済能力の判断が目的!仕組みや基準について解説

お金を借りる代表的な方法の1つとして、「ローンを組んで借りる」という選択肢があります。
住宅の購入から教育費の工面、または遊興費に充てるなど使い方はさまざまですが、どんなローンでも契約前には必ず審査に通過しなければなりません。
この記事では、ローン契約に審査が必須となっている理由や、ローン各種の審査時間、共通する審査で見られる項目などについて、わかりやすく解説しています。
ローンの審査にお困りの方はぜひご覧ください。
ローンに審査が必要な理由
ローンに審査が必要な理由は、申込者の返済能力を確かめなければ融資ができないためです。
ローンでは、中長期にわたってお金を返済し続けていくことになるため、継続的な収入があるかどうか、過去に信用面での問題がないかなど、総合的な返済能力の有無の判断を目的として審査が行われます。
これはどのようなローンでも同じで、借入をするのであれば審査は必要不可欠な工程となっています。
返済能力とは?
返済能力とは、「返済に充てるお金をどれだけ生み出せるのか」という能力のことで、年収・職業属性・過去の金融履歴などから総合的に判断されます。
特に、「収入の継続性」は重視される項目です。
ローンの種類と審査の所要時間
ローンにはいくつかの種類があり、各ローンによって審査の所要時間は異なります。下図は、代表的なローンの種類と審査の所要時間です。
▼代表的なローン
ローンの種類 | 審査の所要時間 |
---|---|
住宅ローン |
・事前審査:1日〜1週間程度 ・本審査:1週間~3週間程度 |
教育ローン |
・国の教育ローン:10日前後 ・民間の教育ローン:最短当日〜2週間程度など金融機関によって異なる |
フリーローン |
・数日〜2週間程度
|
カードローン |
・最短30分程度
|
事業性資金融資 |
・プロパー融資:1週間〜1ヶ月程度 ・信用保証協会付き融資:2週間〜1ヶ月程度 ・ビジネスローン:1週間〜2週間程度 |
一般的に、ローンは借入金額が大きくなるほど審査に時間がかかる傾向にあります。
フリーローンの場合、カードローンよりも借入額が高額になることが一般的であるため、審査期間も長くなるのです。
また、銀行系のローンの場合、反社会的勢力への融資防止を目的として、警察庁データベースへの照会が義務付けられていることも審査に時間がかかる理由の一つ。
一方、消費者金融のカードローンの場合は、警察庁データベースへの照会の必要はない(反社会勢力とのつながりがないか調査はされます)ため、審査が短期間で完了します。
ローン手続き全体の流れ
ここでは、一般的なローン手続きの全体の流れを見てみましょう。
-
STEP1
- 申込み
- ローンの申込み
-
STEP2
- 必要書類提出
- 審査のための必要書類を提出
-
STEP3
- 審査
- 年収・職業属性・過去の金融履歴などから申込者に返済能力があるかを審査
-
STEP4
- 契約
- 審査通過後に契約
-
STEP5
- 融資
- ローンの利用スタート
以上がローンの申込み〜融資までの流れです。ローンにはいくつもの種類があるものの、審査のタイミングは基本的に共通しています。
一般的には、必要書類の提出後に審査が始まり、その後審査結果が通知される流れとなります。
ローン全般に共通する審査項目について
細かい審査項目・基準は種類やサービスの提供会社によって異なるものの、ローン審査全般に共通しているものもあります。
1.勤務先
2.雇用形態
3.勤続年数
4.年収
5.信用情報
ここからは、ローン全般に共通する審査項目について、一つずつご紹介していきます。
1.勤務先
一般的に、勤務先の事業規模が大きいほど審査は有利になります。
また、収入が安定している公務員等もローン返済を行っていく上では、比較的審査に有利とされています。

反対に、規模が非常に小さい会社であったり、創立まもないベンチャー企業であったりするような場合は、ローンによっては「収入の安定性に欠ける」と判断され、審査落ちにつながってしまうこともあるでしょう。
2.雇用形態
ローン審査において評価が高いのは基本的に正社員です。

ただ、契約社員や派遣社員の場合でも、審査に通らないというわけではありません。
特に、カードローンのように少額融資が基本のローン商品では、パートやアルバイトといった非正規の雇用形態であっても、問題なく融資を受けられるケースもあります。
基本的には、借入する金額が大きいほど求められる雇用形態の条件も上がっていくと認識しておきましょう。
3.勤続年数
勤続年数は、基本的には長いほうが審査で評価を受けやすくなります。
逆に、勤続年数が短すぎると、継続して収入があるかどうかの判断が難しく、審査落ちの原因になるでしょう。
住宅ローンなど借入額が比較的大きいものは、返済期間が長期に渡るため、審査時に勤続年数が特に重視されることもあります。
勤続年数が審査でチェックされるのは、「収入の安定性」の重要な指標となるためです。
4.年収
年収は、多ければ多いほど審査での評価が高くなり、借入可能額も増加します。
また、明確な年収制限があるローンもあります。
ただし、ローンの種類によっても違いがあり、年収が少ないからといって契約できないわけではありません。
5.信用情報
信用情報とは、過去のクレジットカードやローンの利用履歴のことです。
信用情報は複数の信用情報機関に記録されており、審査で問題がないかどうかが確認されます。

安定して返済を継続していけるか判断する必要があるため、過去の金融履歴は新しくローン契約をする際には重要視される項目です。
一部ローンの審査で確認される項目
ここからは、すべてに共通するわけではないものの、一部のローン審査で見られる項目をご紹介します。
1.他社の借入額
2.健康状態
1.他社の借入額
一部のローンでは「現在、他社でどのくらいお金を借りているか」というのも審査で重要な項目です。
たとえば、貸金業者のローンの場合。貸金業者は総量規制という法律に基づいてローン商品を提供しており、借入可能額が「年収の3分の1まで」と定められています。
そのため、他社での借入額が年収の3分の1を超えている場合は、借入が難しいでしょう。
2.健康状態
ローンによっては、利用者の死亡による貸し倒れリスクを回避するため、生命保険の加入を義務付けていることがあります。
たとえば、借入金額が大きく、返済期間も長くなる住宅ローンなどです。
また、将来にわたって返済を続けていけるのか判断するため、申込者の総合的な健康状態がチェックされることがあります。
ローンの審査基準とは?落ちてしまう理由
ローンの審査基準というものは、種類や金融機関によって異なり、具体的な内容は決して公表されません。
しかし、「こういった人は審査に落ちてしまう」という傾向はあるため、ここで紹介します。
1.借入額に対して収入が低い
2.属性情報が一定基準を満たしていない
3.信用情報に問題がある
1.借入額に対して収入が低い
希望する借入額に対し、収入が低いケースでは、審査に落ちてしまう傾向にあります。
収入が低いと、継続して返済していける能力がないと判断されてしまうからです。
どのくらいの収入が必要かは各社で基準が違うので一概には言えませんが、各社の「借入診断」などを使うことで借りられるか簡易的な判定を出すことができます。
2.属性情報が一定基準を満たしていない
属性情報(雇用形態や勤続年数など)が、対象となるローンの条件を満たしていない場合、審査に落ちてしまうことがあります。
【属性情報の項目例】
・年齢
・職業
・雇用形態
・勤務先
・勤続年数
・年収
・収入形態
・居住年数
・居住形態
など
先ほど述べたように、雇用形態は派遣社員や契約社員よりも正社員、勤続年数は長い方が有利になります。
3.信用情報に問題がある
信用情報に問題がある場合、高確率で審査に落ちてしまいます。
特に、以下のような「異動情報(金融事故情報とも呼ばれる)」は審査に大きく影響する点です。
・支払いの延滞・遅延(登録期間:1年〜5年)
・強制解約(登録期間:最大5年)
・代位弁済(登録期間:最大5年)
・債務整理(登録期間:5年〜10年)
信用情報を取り扱う機関によって登録期間は異なりますが、その間は異動情報が掲載され続けます。
まとめ
ローンは種類豊富ですが、いずれの場合も利用前には必ず、審査によって返済能力が確かめられます。そして、審査結果に基づいて借入可能な金額や、金利が決まるのです。
審査の内容・所要時間はローンの種類や金融機関によっても異なります。審査に時間がかかるケースもあるため、利用予定のローンに合わせ、余裕を持って利用申込みするといいでしょう。
収入に対して高すぎる借入額を希望すると審査に落ちてしまうこともあるため、無理のない借入を行うことが大切です。
カードローンの審査についてはこちら
この記事ではローン全般の審査について解説しました。
カードローンの審査について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。
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