意外と多い!?アイフルグループのIT分野
アイフルグループは、エンジニアの社員占有率25%を目標に掲げ、2025年3月期時点でエンジニア数は327人(占有率9.5%)となり、IT分野の人員拡大に力を入れています。エンジニアにとどまらず、新たに国内外からデザイナーや、データ分析の専門人材も採用し、グループ全体でデータ分析を通じた自社サービスの向上や社内システムの内製化を本格的に推進しています。
そこで今回は、IT分野で活躍する社員3名の仕事を通して「アイフルのIT分野って何?」という疑問にわかりやすくお答えします。
データアナリティクス分野
前職の経験が活きた、コロナ禍の解約分析
私がこれまでで特に注力した分析の1つが、「コロナ禍の影響と今後の推移予測」というテーマでした。当時は「ゼロゼロ融資(実質無利子・無担保の公的融資制度)」の導入により、事業者が返済を据え置くことが可能となっていました。私は前職で信用金庫に勤め、このゼロゼロ融資の実務に携わっていたため、制度の仕組みや影響について知見がありました。前職でのドメイン知識(業界・制度に対する専門知識)が活き、この制度が事業にどう影響を及ぼしているのかを読み解く切り札となりました。
データが示した「3年後の返済リスク」
ゼロゼロ融資とは、新型コロナの影響を受けた中小企業などを支援するために作られた制度で、金利や担保がなく、5年以内であれば返済が猶予されることが大きな特徴です。返済猶予期間が終了することで事業者の負担が高まり、貸倒リスクが高まる可能性があるという予測が立ちました。この分析内容をもとに回帰分析や機械学習を活用し、顧客の中で解約の可能性がある対象者を明確にし、解約ピークの時期を予測しました。解約発生のピークを予期できていたことで、対応部署での対策がしやすくなりリスクヘッジの対象選定や業績予測に活かしています。
データ分析に不可欠な「ドメイン知識」
データ分析というと、数値処理や統計の技術が注目されがちですが、本当に重要なのは、業界知識との掛け算です。私自身、金融機関での現場経験があったからこそ、数値の裏にある実態を読み取ることができ、精度の高い分析につなげることができました。今後も、単にスキルを磨くだけでなく、分析対象への理解を深めながら、「ビジネスに貢献できる分析」を続けていきたいと考えています。
デザイン分野
私はWebデザイン、グラフィック、バナー制作に加え、UI/UXの改善など、幅広く業務に携わっており、デザインとコーディングの両方を担当しています。現在の業務比率は、デザインとプログラミングがほぼ半々です。前職ではHTML、CSS、JavaScript、PHPなどのコーディング業務を主に担当しており、実際にデザイン制作に高いレベルを求められたのはアイフルに入社してからです。これまでも、デザインを担当していたものの、当社ほどの高いディテールでは求められておらず、よりクオリティの高いデザインを自身で対応することになり当時は苦労しました。
デザイン初心者だった私は社外のバナーやサイトを参考にし、周りのデザイナーからもアドバイスをもらいながら何度も作成・修正を重ね、徐々にデザインに慣れていきました。現在は、バナーやランディングページ(LP)のデザイン制作から、それをWeb上で動かすコーディングまで一貫して担当しています。自身で全て行っているので、デザイン上で自分が考えた動きをプログラムで再現できたときに、1番の達成感を感じます。担当した業務で特に印象深い案件はRIZINのプロジェクトです。サイトのデザインから実装まで担当しました。
RIZINのイメージを反映させたデザインにしつつ、見やすさや、スクロールした時のデザインと画面の背景の色やフォント等様々な視点からデザインの統一感を意識して作成しました。自分の制作物が有名な企業のサービスやキャンペーンとして世に出ていくのを見ると、自分の貢献度が可視化できるので、やっていて良かったと実感します。ちなみに、デザインとコーディングの両方を担当できるのはデザイン室の約20名の中で僕を含めて10人ほどです!
RIZINカードについてはこちら
限られた時間で最大成果を出すスキル
前職では残業が多くハードな働き方でしたが、現在のデザイン室は月9時間程度の残業で、超過時はすぐ帰宅できるホワイトな環境です。ただ、その中で効率よく作業し、高品質な成果を出すことが求められます。私は多い時で6案件を同時に対応しています。業務量が増える中、限られた人材で成果を出すことが重要です。私もスキル向上に努め、会社とともに成長していきたいと考えています。
システム分野
アイフルのWebサイトの改善やシステム開発を行っています!具体的には、口座振替の金融機関を選ぶ際の検索条件について「目的の項目が探しにくい」「スクロールが多い」といった声があり検索条件をより直感的に使いやすく見直し、検索性を向上させました。表現の正確さと使いやすさのバランスにも配慮しています!
イメージつきにくいかと思いますが下の画像のような内容です。
他にも、お客様が全角で入力した文字を自動的に半角文字に変換する案件など地味ですが、サービス向上のために欠かせない機能を改修しています。
現場で感じる課題、開発プロセスの手作業の多さ
私がアイフルに入社して最初に感じたのは、「開発プロセスの手作業の多さ」です。一般的なIT企業では、ソースコードをプログラムのファイルやデータをまとめて管理していて、ボタン1つでテスト環境や本番環境に自動反映される仕組みが整っているケースが多いです。しかし、私が所属するアイフルのwebサイトの対応チームの場合は、開発完了後に担当者が手作業で1つひとつ環境に反映していく運用が主流です。なので、作業負荷が増加、人的ミスのリスク上昇、ミス防止のためのリスト作成も必要になり、開発そのものに割ける時間が減ってしまい、お客様の不便解決までに必要以上に時間がかかるという負のスパイラルに陥っています。
自動化への取り組みと壁
もちろん、チームで何度も自動化に向けた改善提案をしてきました。しかし、実現には大きな壁が立ちはだかります。アイフルのWebサイトのシステムには関係者(インフラ、外部ベンダー、セキュリティ部門など)が多く、責任範囲が曖昧で調整に時間がかかってしまうんです。他にも、セキュリティ上の制約が厳しく、容易に変更できない等の背景があり、やろうと思っても、1つの改善に多くの工数が必要となってしまうのが現実です。
これからやりたいこと
そもそもアイフルのWebサイトのシステムが古かったり、多くの関係者が存在していたり、手作業が発生したり等、作業を妨げる様々な問題がある状況です。そのため、私たちのチームでは「今あるアイフルのWebサイトシステムを少しずつ直していく」のではなく、根本的にシステムを見直す対策を行っています。具体的には、関係者が多いため一度に全てを直すのではなく、既存Webサイトの各機能を個別に切り出し、モダンな技術を用いた新しいシステムへ段階的に移行する構想です。開発プロセスの効率化を目指し、確認や作業工程を短縮できるシステムへとバージョンアップし、数年かけてWebサイトシステムを全て改修します。すでにチームの一部では、自動化や新技術を取り入れた開発が始まっており、私自身もいずれはそこに加わりたいと考えています!
これからもアイフルのWebサイトをより効率的で便利にご利用いただけるよう、現場の声を大切にしながら、未来に向けた開発を続けていきます。
皆さん、「アイフルグループのIT分野」への理解は深まりましたでしょうか?一口にシステムといっても、分析・コーディング・システム開発など、さまざまな専門スキルを持つ人材が活躍しています。もちろん、まだ課題の残る箇所もありますが、持ち前のITスキルやシステム開発力を存分に活かしながら、日々改善と成長を重ねています。

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