会社の将来を社内外に発信するIR課社員2名に密着

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経営計画部のIR課で課長を務める芦刈 健太と、メンバーで入社7年目の油木 翔希。投資家や証券会社のアナリストへの情報発信を通じ、適正な株価形成や企業価値の向上に努めている。金融業にとどまらない事業の多角化で飛躍を遂げる、アイフルグループならではのIR活動のやりがいや責務の大きさについて、2人が語る。

投資家らへの情報発信でめざす「企業価値の最大化」

6人で構成される経営計画部のIR課。課のミッションについて、課長の芦刈は「ステークホルダーへの情報発信を通じた企業価値の最大化」と語る。

芦刈:投資家や証券会社のアナリストに対して当社の状況を説明し、適正な株価を形成して企業価値を高めるのが仕事です。まずは各種決算発表や、決算内容を整理して開示すること。そして開示した資料をもとに投資家やアナリストと面談し、我々の収益性や成長性、将来性を理解していただくのが主な業務ですね。

当社のように東証のプライム市場に上場している企業は2025年4月から、日本語だけでなく英語での決算情報開示が義務づけられており、既に日本語・英語での決算資料を開示しています。また、海外の投資家からも面談希望をいただくので、英語が必須になると痛感しており、日々努力しています。

自身の業務に関して、油木はこう話す。

油木:決算期とそれ以外で業務内容が異なります。決算期は開示資料や、投資家・アナリストへの説明方針を示したQ&Aなど、資料作成が中心。半年に1度ある決算説明会の原稿作成や各種手配を行うことも大切な仕事です。

決算期以外は、投資家や証券会社のアナリストとの面談をはじめ、ニュースリリースの作成やIRサイトの内容の改善等に取り組んでいます。

芦刈:私の場合は、会社の状況把握や社内外の情報収集、投資家や証券会社のアナリストとの面談がメインです。先日は海外IR活動として、香港とシンガポールに行ってきました。証券会社が主催する日本企業のイベントに参加し、現地の投資家に当社の将来性をご説明しました。オンラインではなく実際に対面して話すと先方の受け止め方も変わるようで、『定期的に面談したい』というご要望もいただきました。

海外でのIR活動。当社に対するニーズを実感し、手応えをつかむ

アイフルという会社について、IR課の視点で油木が説明する。

油木:今後、金融業のみに留まらずさらに成長していく会社だと思います。過去10年間はアイフル単体を軸として成長してきましたが、現在は20社近いグループ会社を擁し、中には収益面で成長著しい会社もあります。直近で開示した中期経営計画の通り、既存のグループ会社の拡大とM&Aを続けることで持続的に成長できると考えています。

IR課で進めたプロジェクトとして印象深いのは、海外IR活動だと語る芦刈。

芦刈:当初は「海外でIR活動をしてもニーズがないのでは?」という意見もありました。しかし実際に出向いてみると、香港とシンガポールで10件ほども面談の申し込みがありました。「また来年も来てほしい」「定期的にコミュニケーションをとりたい」というポジティブな反応をいただいて、大きな手応えをつかみましたね。

今回、中期経営計画を公表したばかりで、会社も大きく変化していく中、今後の成長性をどれだけ投資家に理解していただけるかが重要なテーマでした。銀行の傘下で消費者金融の拡大をメインに考えている同業他社とは違い、当社は独立系。SESの3社や、ビットキャッシュという電子マネーを発行する会社をすでに買収したように、積極的なM&Aで事業の多角化を進める展望をきちんと説明することが大切だと実感しています。

油木はこれまでに尽力した仕事のひとつとして、社内向けのIRセミナーを挙げる。

油木:新卒やキャリア入社の社員を対象にしたセミナーを、初めて企画しました。入社間もない社員がアイフルグループへの理解を深め、自分の業務が会社の利益にどうつながっているのかを学ぶ機会があれば、日々の仕事への向き合い方も変わるのではないかと考えました。

年間で数度開く中で、受講した社員から『エンゲージメントが高まった』『自分の業務はもちろん、他部署の取り組みについても深く考えるきっかけになった』などの前向きな声が上がり、自信につながりました。

複雑な財務データを理解し、伝える難しさ。求められるのは積極的に学ぶ姿勢

IR課の業務には会社の数字を扱う難しさと、やりがい・魅力が同居しているという。2人はその両面について話す。

油木:会社の財務データは非常に複雑です。それを正確に理解した上で、知識のある投資家やアナリストに伝えなければならないのが難しい点ですね。その一方で、多様な事業を展開しているグループ会社の知見を得ることができることや対話を通じて企業価値の向上に直接貢献できるのは、大きなやりがいです。

いずれにしても、大切なのは日々の勉強です。決算が出た後に資料を読み込むだけでなく、セミナーへの参加や動画サイトで学習するなどし、幅広く知識を吸収していますね。自分から積極的に学ぶ姿勢がないと、なかなか務まらないかもしれません。

芦刈:我々の部署は、社長の考えを理解し、それを外部に発信していく必要があります。そのために社長自ら、IR課の全員に対して考えを伝え、意見交換をするような機会もあります。なので、自分が外部に向けて発信する言葉の重みや責任は、常に感じています。

IR課は直接業績を上げる部署ではありません。アイフルグループの全従業員の業務や成果を、魅力的に伝えるのが我々の役目。事業の多角化と共に、将来に向けたワクワク感を伝えることで投資家やアナリストの見方が変わっていくのを感じると、とても嬉しく思います。

課の職場環境に関しては、「風通しがいい」と実感を込めて話す油木。

油木:相談したいことがあれば、上司が嫌な顔ひとつせず応じてくれます。なので周りを信頼しながら、集中して仕事ができていますね。またフレックス、リモート勤務、有給休暇を活用して柔軟な働き方ができるのでプライベートも充実しています。

芦刈:油木が言う通り、コミュニケーションは大切にしていますね。物事を決める場合はメンバーに「どう思う?」と尋ね、一緒に考えるよう心がけています。たとえばメンバーそれぞれが投資家と話す際にも、全員が同じ内容を同じニュアンス、温度感で伝える必要があり、日ごろからそれを共有しておくことが大事だからです。

     

会社と投資家をつなぐ懸け橋として、より強固な信頼関係を築きたい

アイフルのIR課としてのめざす姿は──。2人は将来に目を向け、力強く語る。

芦刈:アイフルグループがどれだけ魅力的で、今後成長していく可能性を秘めているのか。私たちが誰よりもそれを理解し、社内外にきちんと説明・発信できる集団になることが必要です。その成果として、企業価値の向上、つまり時価総額やブランド力もいっそう高めていかなければなりません。

油木:我々の課は、会社と投資家をつなぐ懸け橋として会社の価値を適切に伝える役割を担っています。その中で投資家との信頼関係を深めるため、コミュニケーション戦略を強化していきたいと考えています。受動的だけではなく、能動的なコミュニケーションを図りニーズを正確に把握し、IRサイトなどを活用して効果的な情報発信を加速させていきたいです。

芦刈:投資家との接点をいかに増やしていくかが、重要な鍵となります。安定的な株価形成をめざす中で、ターゲットとするのはロングオンリーの機関投資家。たとえば、オンラインの説明会やスモールミーティングを増やしたり、IRサイトの充実やSNSの活用など、日々さまざまなプランを練っています。

アイフルへの入社をめざす人たちに向けて、メッセージを送る油木と芦刈。

油木:常に変化していく環境の中で柔軟かつ戦略的な対応が求められます。会社の成長に貢献しながら、自身も成長できる環境だと思います。自らが成長したいという意欲を持っている方には合っていると思いますので、ぜひ一緒に会社をもり立てていきたいですね。

芦刈:金融にとどまらず、さまざまな事業を展開し、アイフルグループは一回りも二回りも大きくなっていきます。そんなワクワク感を肌で感じながら自らも大きく羽ばたきたい、と考えている人の入社を心からお待ちしています。

     
※記載内容は2024年9月時点のものです

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