個人の金貸しは違法？SNSの個人間融資に潜む危険性と安全にお金を借りる方法

個人間でお金を貸し借りする行為は、法律では禁止されていない

家族や友人などの個人同士でお金の貸し借りをすること自体は、法律で禁止されていません。

ただし、個人間の貸し借りであっても、繰り返し行う意思がある場合は法律に抵触する可能性があります。

個人かどうかにかかわらず、繰り返しお金を貸すことは「貸金業」に該当するためです。貸金業を営むには、国または都道府県の登録を受けなければなりません。貸金業の登録を受けていない場合、貸金業法の違反行為に該当し、貸した側に罰則が課される可能性があります。

また、借りた側がさまざまなトラブルに巻き込まれる可能性もあるため、十分に注意しなければなりません。

特に、SNSを利用した個人間融資にはさまざまなリスクがあるため、金融庁や日本貸金業協会、国民生活センターなどが利用しないように注意を呼びかけています。

SNSや掲示板を通じた個人間融資の3つの危険性

SNSや掲示板サイトでは、「お金を貸します」「誰でも融資します」「#個人間融資」などと書き込み、個人間での貸し借りを勧誘する投稿が見られます。

しかし、全国の消費生活センターには、見知らぬ人同士の個人間融資をめぐる複数の相談が寄せられています。SNSを通じた個人間融資には以下のような危険性があるため、利用すべきではありません。

• 法外な高金利で貸付される場合がある
• 違法な取り立てが行われる場合がある
• 犯罪被害やトラブルに巻き込まれる可能性がある

法外な高金利で貸付される場合がある

SNS上で見られる個人間融資には、個人を装って勧誘する違法業者が多く存在しています。

違法業者（ヤミ金）とは、貸金業の登録を受けない、または法律の上限金利を超える金利で貸付をする業者のことです。違法業者から借入れをすると、法外な高金利で貸付される危険性があるため、決して利用してはいけません。

また、出資法の上限金利は年20.0%と決まっており、これを超える金利は違法です。

「一度だけ」と思って借入れしても、高金利のため利息があっという間に膨らみ、返済困難に陥ってしまいます。

※出典：日本賃金業協会ホームページ

違法な取り立てが行われる場合がある

貸金業法を遵守しない違法業者によって、悪質な取り立てが行われる危険性もあります。

貸金業法では、正当な理由なく以下のような取り立てを行うことを禁止しています。

• 21:00～8:00の時間帯の取り立て
• 自宅以外（勤務先など）への電話や訪問
• 返済義務のない家族への取り立て
• 暴力的な態度や言葉による取り立て

しかし、違法業者から借りてしまうとこうした取り立てが行われる可能性があり、精神的に追い詰められるだけでなく、家族や勤め先にも影響が及ぶかもしれません。

犯罪被害やトラブルに巻き込まれる可能性がある

SNSを通じた個人間融資を利用すると、お金を借りる際に提供した個人情報を悪用されるなど、犯罪被害やトラブルに巻き込まれる危険性もあります。

• 融資を受ける前に保証金を振込むと、連絡が取れなくなった
• 融資の条件として性的な関係を要求された（ひととき融資）
• 運転免許証の情報や顔、体の写真をWEB上で公開された
• 返済ができなくなると、犯罪への加担を強要された

個人情報を悪用されることで、不審者が自宅に来る、いたずら電話がかかってくるなどの新たな犯罪被害に遭うおそれもあるため、利用すべきではありません。

親族や友人と個人間でお金を貸し借りする際のポイント

親族や友人と個人間でお金を貸し借りすることは、一般的に違法ではありません。しかし、どれだけ親密な相手でも、安易に貸し借りをするとトラブルになる可能性があります。

そこで、親族や友人とお金を貸し借りする際のポイントを解説します。

• お金を借りるときは対面で相談する
• 借用書を交わす
• 返済の際は利息を支払う

お金を借りるときは対面で相談する

親族や友人にお金を貸してほしいと頼むときは、メッセージや電話ではなく、直接会って相談します。

また、仮にご自身が友人にお金を貸してほしいと頼まれた場合、どうしてお金が必要か、いつまでに返してくれるかが分からなければ、あんしんして貸すことができないでしょう。

お金が足りなくなった経緯や現在の状況を具体的に伝え、相手が納得できるように説明することが大切です。

お金を貸してほしいと頼むだけでも相手との関係が悪化する可能性もあるため、軽い気持ちで相談するのは避けましょう。

借用書を交わす

借用書（金銭消費貸借契約書）は、お金の貸し借りに関して合意があったことの証拠となります。

お金の貸し借りに関する契約は書面でなくても成立しますが、口約束で貸し借りをすると、どれだけ身近な相手でもトラブルになりかねません。

親しい相手と貸し借りをする際も借用書を交わし、改ざんや紛失に備えるためにも貸す側と借りる側の双方で1通ずつ保管しましょう。

なお、借用書には一般的に以下のような項目を記載します。

• 当事者の名前（貸す方・借りる方）
• 貸付金額
• 返済の期限
• 金利（利息をつける場合）
• 契約日
• 署名・押印

返済の際は利息を支払う

親と子ども、祖父母と孫などでお金の貸し借りをする場合は、利息を設定しましょう。利息をつけていないと、利息相当額が贈与とみなされる場合があるためです。

また、返済状況などから金銭の貸し借りだと認められない場合は、借入金そのものが贈与として取扱われます。

1年間に受けた贈与の額が110万円を超えると、贈与税が課税されます。親族からお金を借りるときは、贈与とみなされないためにも利息を支払いましょう。

個人間融資以外に安全かつ即日にお金を借りる方法

SNSで見られる個人間であることを謳った個人間融資は、違法業者から高金利で貸付されたり悪質な取り立てが行われたりする可能性があるため、利用するのは危険です。

一般的に、親族や友人との貸し借りに関して法律上の問題はないものの、貸し借りをした相手とこれまで通りの関係を続けられないかもしれません。

お金が急ぎで必要なとき、ほかにも検討できる手段はいくつかあります。安全かつ今日中にお金を借りられる主な方法は、以下のとおりです。

• 質入れ
• クレジットカードのキャッシング機能
• カードローン

質入れ

質屋に品物を担保として預けると、その場で査定してくれて、査定額に納得すれば最短5～10分程度でお金を借りられます。

質入れの審査では、利用者の信用力に関する審査が実施されません。収入や職業にかかわらず、預ける品物と身分証明書があれば借入れが可能です。

借りたお金と賃料を期限内に返済すると、預けた品物が返還され、返済できない場合は質流れ（品物の所有権が質屋に移ること）となります。返済できなければ品物を手放すことになりますが、取り立ては一切行われません。

ただし、査定額を超える借入れができない点、カードローンなどのキャッシングサービスと比べて金利が高い点には注意が必要です。

クレジットカードのキャッシング機能

クレジットカードには、商品やサービスを後払いで購入する「ショッピング機能」のほかに、現金を借りる「キャッシング機能」があります。

クレジットカードにキャッシング枠を設定している場合は、あらためて審査を受けることなく、利用限度額の範囲ですぐに借入れが可能です。

一般的に、振込みやATMを利用して必要なタイミングで借入れができるため、急な出費で支払いが必要なときも対応できるでしょう。

キャッシング枠を利用すると、ショッピング枠で利用できる金額が減るクレジットカードもあるため、ある程度まとまった金額を借りたい方は注意が必要です。

カードローン

カードローンは、原則として使いみちに制限がなく、設定された利用限度額の範囲で何度でも借入れができるローン商品です。

消費者金融のカードローンは特に審査が早い傾向があり、金融機関によっては申込みから30分未満で借入れできる場合があります。

契約後は、振込みを利用すればスムーズな借入れが可能です。また、金融機関によっては、コンビニATMを利用してカード不要で取引できる場合もあるため、急いでいる方も借入れがしやすいでしょう。

なお、消費者金融は貸金業登録を受けて貸付を行う正規の金融機関であり、違法業者とは別物です。法外な金利での貸付や悪質な取り立ては行われないため、あんしんして利用できます。

ただし、お金を借りると利息がかかります。事前に返済金額や完済時期をシミュレーションして計画的にご利用ください。

アイフルは最短18分でのご融資が可能

アイフルなら、最短18分（※）でのご融資が可能です。24時間365日WEBからお申込みでき、原則来店不要で手続きできます。

ご契約後お急ぎの方は、スマホアプリをインストールすれば全国のセブン銀行ATM・ローソン銀行ATMにて、カードレスでお借入れいただけます。また、お振込みにてお借入れいただくことも可能です。

アイフルは、20代の方を中心に幅広い層のお客さまにご利用いただいています。お客様の3割は女性であり、女性オペレーター専用ダイヤルもご用意しているため、女性の方もあんしんしてご利用いただけます。

※お申込み時間帯や審査状況によりご希望にそえない場合があります。

個人間のお金の貸し借りに関するよくある質問

個人間のお金の貸し借りに関するよくある質問を紹介します。

• 個人間で貸し借りする際の金利に上限はある？
• 個人間融資でトラブルが生じたときはどこに相談する？

個人間で貸し借りする際の金利に上限はある？

個人間で貸し借りする場合の上限金利は、カードローンやクレジットカードのキャッシング機能と同様に、借入金額に応じて年15.0%～20.0%です。

利息制限法の上限を超える金利で貸し付けた場合、超過部分は無効となります。

個人間融資でトラブルが生じたときはどこに相談する？

個人間融資で万が一トラブルに巻き込まれてしまったときは、公的機関などの窓口に問い合わせましょう。主な相談窓口は以下のとおりです。

ご自身で解決しようとせず、早めに相談しましょう。

※1出典：金融庁ウェブサイト「金融サービス利用者相談室　皆様の「声」をお寄せください！」

※2出典：消費者庁ウェブサイト「消費者ホットライン」

※3引用：警視庁ホームページ「相談ホットラインのご案内」

※4引用：日本賃金業協会ホームページ「賃金業相談・紛争解決センターについて」

急いでいてもSNS上の個人間融資を利用するのは避けよう

SNSで見られる個人を謳った融資には、違法業者による高金利での貸付や違法な取り立てが行われる、犯罪被害に巻き込まれるなどの危険性があります。

借入れを急いでいると、「一度だけなら」と思うかもしれませんが、お金を借りる前に連絡がつかなくなったり、法外な利息で返済できない状況に陥ったりする可能性もあるため、利用すべきではありません。

お金がすぐに必要なときは、安全に利用できるクレジットカードのキャッシング機能やカードローンへの申込みを検討しましょう。

アイフルのキャッシングローンなら、最短18分（※1）でのご融資が可能です。3種類の「ご返済シミュレーション（※2）」をご用意しているので、お借入れの前にぜひご活用ください。

※1お申込み時間帯や審査状況によりご希望にそえない場合があります。

※2本シミュレーションの結果は、本日をお借入日とした場合の参考値です。目安としてご利用ください。